Eco通帳とは三菱UFJ銀行のデジタル通帳のこと
Eco通帳とは、三菱UFJ銀行の「デジタル通帳」の名称です。
2019年5月30日(木)、三菱UFJ銀行は、2019年6月10日(月)より、新規に口座を開設する場合、原則、紙の通帳は発行せず、デジタル通帳を使ってもらうようにすると発表しました。
これにより、Eco通帳について詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、Eco通帳の特長を、紙の通帳と比較しながら、ご説明していきたいと思います。
※三菱UFJ銀行の紙の通帳廃止については、下記ページをご覧ください。
▼ 紙の通帳廃止!三菱UFJ銀行が原則デジタル通帳にするとの方針を固める
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目次
Eco通帳のメリット
銀行やATMに行って、列に並ぶ手間が省ける
近頃は、電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済ができる店舗が増え、あまり現金を持ち歩かないという人も増えました。
そのため、わざわざATMに行ってお金をおろすということも少なく、銀行に行く機会自体が少ないという方も多いと思います。
また、若い世代では、お金をおろすにしても、手軽に引き出せるコンビニATMを使うということが多いかもしれません。
そういった方たちにとっては、わざわざ記帳をするためだけに、ATMの行列に並ぶというのは、非効率的に思えます。
その点、Eco通帳なら、銀行に行く手間も行列に並ぶ煩わしさもなく、自分の口座の入出金履歴や残高が確認できます。
通帳を失くすリスクがない
こまめに通帳を見たり、記帳をしない人は、気づかないうちに、通帳がどこかにいってしまったという経験があるかもしれません。
また、あまり考えたくはありませんが、通帳が盗難に遭うということもないとは限りません。
そのように通帳を紛失した場合には、不正利用を防ぐため、銀行に通帳の利用停止の手続きをする必要があります。
一方で、Eco通帳なら、通帳そのものがないため、そういった心配はしなくていいでしょう。
最長25ヶ月分・別途お取引推移表の申し込みで最長10年分の明細を確認できる
Eco通帳では、申込月の前月月初以降、最長25か月分の入出金明細を簡単に確認することができます。
また、申込月の前々月末以前の明細は、別途、お取引推移表(PDF)のお申し込みで最長10年前まで遡って、無料で確認できます。
例えば、2019/4/1~4/30にEco通帳をお申し込みの場合、閲覧可能期間は、以下の通りです。
(※①)
紙の通帳だと、使用済みの通帳が何冊もになって、保管場所や整理に困るということもありますが、Eco通帳なら、そんな困りごとも解消できます。
Eco通帳のデメリット
出力・印刷をしておかないと、データが手元に残らない
Eco通帳の場合、別途お取引推移表を申し込んで、遡れるのは過去最長10年です。
そのため、無限に遡れるわけではなく、それより前の履歴は確認できなくなってしまいます。
しかし、当然、紙の通帳なら、記帳さえしておけば、何十年前のものでも、後から遡って見ることができます。
Eco通帳も紙に出力(プリントアウト)したり、データとして保存したりすることで保存期間の過ぎたデータであっても遡って確認できますが、通帳のような紙質と印字の品質に近いものを選んで長期保存向きに出力したり、データの消失に備えた措置を講じておく必要があります。
紙の通帳のメリット
記帳を怠らなければ、現物として履歴を長期保存できる
Eco通帳では、最長10年分の明細を閲覧することができますが、逆に言えば、10年以上前のものは、確認することができません。
そのため、何十年前の取引であろうと、半永久的に履歴をとっておきたいという方は、従来通り紙の通帳を使い続けた方がいいでしょう。
メモなどを書き込むことも容易
入出金が多い場合、後から通帳を見たら「何のお金だったかな?」と思うことがあります。
それを防ぐために、通帳に直接メモを書き込んでいる方も多いのではないでしょうか。
例えば、30,000円を引き出した時に、「○○さんの結婚式の祝儀のため」などと書いておけば、後から見ても、一目瞭然ですよね。
紙の通帳なら、そのようなことを手軽に書いておくことができます。
※Eco通帳でも入出金明細にメモを登録・編集することは可能です。
明細照会のメモ欄は、入出金明細ごとに最大7文字以内(全角半角問わず)で、「Eco通帳」ご契約日の前月月初以降、最長25ヵ月分が保存されます。
紙の通帳のデメリット
記帳し忘れたら合計記帳されてしまう
久々に記帳をした際、通帳に「合計記帳 ○ケン」と記載されてしまったことはありませんか?
合計記帳となる原因は、しばらく記帳をしなかった場合に、その期間の入出金がまとめられてしまう仕組みになっているからです。
三菱UFJ銀行では、合計記帳について次のように決められています。
合計記帳の対象:3月または9月の月末営業日時点で、記帳していない明細が10件以上ある場合
つまり、
ということになります。
最悪、5月または11月の第3金曜日までに記帳をすれば、合計記帳となることはないというわけです。
紙の通帳は、放っておくと合計記帳となってしまうので、こまめに記帳しに行かなければならないというデメリットがあります。
ただし、万が一合計記帳となってしまった場合でも、無料で明細を発行してもらえます。
詳しくは、下記のリンクよりご確認ください。
合計記帳されてしまった明細を見るには、どうしたらいいですか? | よくあるご質問 | 三菱UFJ銀行
通帳を紛失したら再発行しなければならない
もしも紙の通帳を紛失した場合には、取引停止設定をし、再発行の手続きをしなければなりません。
手続き自体は、スマホアプリや窓口で簡単にできますが、再発行手数料、1冊当たり1,080円(税込)が発生してしまいます。
また、アプリで再発行手続きをした場合には、手元に届くまでに、約1週間~10日程度かかります。
Eco通帳の使い方は?引き出しや預け入れについて
Eco通帳にした場合、手元には通帳はなく、キャッシュカードのみがある状態です。
そのため、Eco通帳口座の引き出しや預け入れについては、キャッシュカードを使って行います。
窓口で入出金する場合には、所定の書類に記入し、キャッシュカードを一緒に提出する必要があります。
様々な手続きを行う際、通帳の代わりにキャッシュカードを使うことになるというわけです。
Eco通帳を印刷することはできる?
Eco通帳を紙に出力する必要がある場合は、入出金明細を印刷することができます。
また、入出金明細だけでなく、職場などに口座名義・口座番号が書かれた部分のコピーを提出しなければならないという場合でも、通帳表紙のイメージ画像を印刷することができるので、心配ありません。
なお、入出金明細については、CSV形式(Excel)のデータとしてダウンロードすることができます。
⇒Eco通帳で「通帳表紙イメージ」を印刷したいのですが、どうしたらいいですか。 | よくあるご質問 | 三菱UFJ銀行
⇒入出金明細のCSV形式ダウンロード機能について | 三菱UFJ銀行
Eco通帳から紙の通帳に戻すことはできる?
「Eco通帳にしたものの、やっぱり紙の通帳に戻したい!」という場合は、下記を持参した上で窓口に行けば、戻すことができます。
ただし、紙の通帳に戻した場合、Eco通帳利用中の入出金については新しい通帳に記載されませんので、明細を手元に残す必要がある場合、Eco通帳解約前に、ダウンロードまたは印刷しておく必要があります。
Eco通帳に切り替えるとお得なキャンペーンはある?
三菱UFJ銀行では以前、紙の通帳からEco通帳に切り替えるだけで、現金がもらえるというキャンペーンを実施していたこともありました。
しかし残念ながら、2019年6月5日現在、そのようなお得なキャンペーンはありません。
ただし、通帳レスの取り組みを急速に進めるため、もしかしたら今後、Eco通帳の利用者限定で、ATM手数料を無料にしたり、振込手数料を割引にしたりするなどの施策を打つ可能性も考えられます。
そのような優遇措置があれば、Eco通帳にする際の、大きなメリットになりそうです。
現在使用している通帳をEco通帳に変更したいという場合は、窓口または三菱UFJダイレクトインターネットバンキングにて手続きすることができます。
詳しくは、下記のリンクをご覧ください。
現在使用している普通預金通帳をEco通帳へ変更したいのですが、どうすればいいですか? | よくあるご質問 | 三菱UFJ銀行
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