結婚式は、最大の晴れ舞台。2人の人生の門出となるビッグイベントでもあります。
しかし、最近はそんな結婚式をやらないというカップルも増えています。
その理由の多くは「結婚式は挙げたいけれど、貯金がないから」「結婚式の費用が、新生活の負担になるから」「お金がかかる結婚式をやめて、節約できた分で、新婚旅行に行く」など、現実的な意見です。
確かに、結婚式は莫大な金額がかかるので、その気持ちも十分にわかります。
ただ!もしも、費用のことだけで結婚式を諦めているなら、さまざまな解決方法がありますよ。
目次
結婚式費用の平均は約359.7万円!招待人数は約71.6人!
漠然と、結婚式=高いというイメージはあると思いますが、実際、結婚式の相場はいくらくらいかかるか知っていますか?
招待人数やどこまでこだわるかなどによって、大きく異なりますが、全国平均は、約359.7万円!招待人数は、約71.6人です。
ただ、例えば昔から「名古屋の結婚式は豪華で派手!」という風習があるように、地域によっても、違いがあります。
そこで、エリア別で相場や、招待客の平均人数を見ていきましょう。
エリア | 総額 | 招待人数 |
---|---|---|
北海道 | 196万円 | 83.2人 |
青森・秋田・岩手 | 326.9万円 | 99.9人 |
宮城・山形 | 380.6万円 | 76.1人 |
福島 | 399.3万円 | 87人 |
茨城・栃木・群馬 | 380.4万円 | 74.3人 |
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉) | 385.5万円 | 68.6人 |
新潟 | 375.6万円 | 66.8人 |
長野・山梨 | 373.5万円 | 74.5人 |
富山・石川・福井 | 364万円 | 64.4人 |
静岡 | 352.3万円 | 71.3人 |
東海(愛知・岐阜・三重) | 361.7万円 | 62人 |
関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山) | 337.4万円 | 61.9人 |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 337.4万円 | 66.4人 |
四国(愛媛・香川・徳島・高知) | 362万円 | 83.9人 |
九州(福岡・佐賀・長崎・大分・宮崎・鹿児島) | 372万円 | 93.3人 |
※2016年調査では、2016年4月に発生した平成28年熊本地震の影響を鑑み、熊本県の調査はしておりません。
内訳は、料理・衣装・ブーケ・装花・引出物・写真撮影・ビデオ撮影など、さまざまです。
その上、ここには二次会や婚約指輪、結婚指輪などの費用は含まれていないため、結婚にはたくさんのお金がかかることがわかります。
ご祝儀はいくら集まる?ご祝儀で結婚式費用を賄うことは、ほぼ不可能!
招待客からいただけるご祝儀は、あくまでも目安ですが、友人や同僚が3万円、上司や目上の人が3~5万円、親族5~10万円ほどです。
招待客が多いほど、多額のお金が集まりますが、基本的には、ご祝儀だけで結婚式の費用を賄うことは、ほぼ不可能です。
理由は、当日、料理や引出物などでおもてなしをすることになるので、1人単価が、1人あたりのご祝儀を上回る場合がほとんどだからです。
その上、式場への結婚式代の支払いは、基本的には、式の1~2週間前の前払いです。
つまり、当日にご祝儀をもらってから支払うということができず、予め、お金を用意しておかなければなりません。
では、どうすればいいのでしょうか。今回は、7つの方法をご紹介します。
①日程・日柄・時間帯・季節などで安くなる日を狙う
同じ式場でも、日にちや時間帯などで、金額が変わってきます。うまく安い日を狙うと、通常より、かなりお得に結婚式を挙げることができるんです。
・日程
直近の日にちを予約することで、普通より安く結婚式を挙げることができます。
なぜなら、通常、式場は1年程前から予約する方が多いので、今から半年後に空いている日には、今後、予約が入らないケースが多いのです。
そのため、式場は、直近プランとして、大幅な値引きをすることがあるんです。
結婚式の準備は、だいたい3ヶ月程前から行うため、1年前から予約しておいた場合と比べて、準備時間はほとんど変わりません。
・日柄
結婚式で1番人気があるお日柄は「大安」で、次に「友引」「先勝」と続きます。
縁起がいい日に結婚式を挙げたいという方が多いため、大安は大変人気があります。
反対に、わざわざ「仏滅に結婚式を挙げたい」という方がほぼいないので、式場が空いていることが多く、リーズナブルに結婚式を挙げることができます。
自分自身が日柄にこだわらない、両親や親族も気にしないという方には、おすすめです。
・時間帯
結婚式は、どうしても日中に挙げる人が多いので、夕方から夜間にかけて、式場は空いてしまいます。
その空いた時間を少しでも埋めようと、夕方からのウエディングプランが用意されている場合があります。
通常の時間帯より安く式を挙げられるということだけでなく、夜のロマンティックな雰囲気を楽しむことができます。
・季節
結婚式は、招待客への配慮などから、比較的、過ごしやすい季節(暑すぎない・寒すぎない)に集中します。
したがって、真夏や真冬は、閑散期となるので、式場にとっては「金額を大幅に下げてでも結婚式を挙げてほしい」という思いから、グレードはそのままで、安く結婚式を挙げられる可能性があります。
7~8月、12~2月のオフシーズンが、1番の狙い目です。
②支払い方法が選べる式場を探す
結婚式の費用は、通常、1~2週間前までに支払う会場がほとんどです。
ただ、例外的に、式の当日(披露宴の後)に払うことや、翌日以降に払うことができるケースがあります。
そのような後払いが可能な式場を選ぶことによって、ご祝儀を足しにできるので、自分たちで用意するお金を最小限に済ませることができます。
また、支払い方法に関しても、現金払いだけでなく、クレジットカード払いができる場合があります。
カードであれば、分割が可能ですし、ポイントも貯まるので、お得感があります。
③オプションやサービスを見直す
結婚式は「一生に一度だから、全部グレードの高いものにしたい!」と思って、あれもこれも高いオプションをつけがち。こだわりだしたら、きりがありません。
ただ、削れるところは削ることで、少しでも全体の結婚式費用を安くし、そこまでお金をかけない結婚式を、実現することができるんです。
例えば、
・ブーケを2つ→1つに減らす。または、ボリュームを減らす。
・装花をバラなどの高級花ではなく、少し安い花に変える。
・ドレスやアクセサリーを、もう少し低いグレードのものにする。
など…。
妥協しすぎるのはよくありませんが、ある程度の妥協は必要になります。
「よく考えたら、これはいらないな」と思うところがないか、もう一度考えてみましょう。
ただし、料理やドリンク、引出物を削ると、「ケチったんだな」とわかってしまうので、招待客に関わるものを削るのは、あくまでも最終手段と考えておいてください。
④手作りできるものは自分で作る
結婚式に使うアイテムを、全て式場任せにせずに、自分で作れるものは、自作することで、費用が節約できます。
中でも、リングピロー、ウェルカムボード、席次表、招待状などを自分で作っている方が多いのです。
大幅なコストダウンにはなりませんが、少しずつ抑えられますよ。
⑤外注や持込ができないか確認する
結婚式費用で大きな割合を占めるのは、写真撮影やビデオ撮影代です。
式場にもよりますが、撮影だけで、20~50万円程かかることもあるんです。
かといって、当日の様子は、写真や映像で残したいし…という方は、撮影は友人に任せるということも考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、プロのようにはいかないかもしれませんが、それで十分ということもありますよね。
外注OKの会場であれば、ネットで安い業者を探すという手もあります。
また、ドレスや小物、引出物などを持込ができれば、式場ではない場所で安いものを用意して、持ち込むという節約術もあります。
ただし、持ち込み料が取られる場合もありますので、よく確認してください。
⑥ブライダルローンを利用する
結婚式のお金が足りないならば、お金を借りるのも1つの方法です。
銀行やクレジットカード会社(信販会社)が取り扱う、結婚式・購入・新婚旅行などに利用できるブライダルローンをご検討ください。
ブライダルローンは、用途が限られているため、ほとんどの場合、利息が1桁台に設定されています。
そのため「これ以上、削るところがない」「妥協せずに、理想の結婚式を挙げたい」という場合に、低金利でお金を借りることができます。
ただし、もちろん、他のローンと同じく、審査が行われます。
年収や勤続年数、年齢、信用情報機関の情報などを元に、「この人にお金を貸せるか」を、判断されます。
ブライダルローンの注意点は、申し込みの際、式場の見積書など、用途が確認できる書類が必要だということです。
何にいくらお金が必要なのかということを、ハッキリしなければ、お金は借りられないということです。
また、申し込みから融資まで2~3週間ほどかかる場合もありますので、式場への支払期日を考え、余裕を持って早めに申し込んでおきましょう。
なお、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行といったメガバンクでは、ブライダルローンというものはなく、多目的ローンやフリーローンを利用することになります。
楽天銀行やオリコなどでは、ブライダルローンという名前で取り扱われていますよ。
⑦キャッシング・カードローンに頼る
「ほとんど自分で用意できるけど、後少しだけ足りない」「ご祝儀をもらえれば、そこから費用を捻出できる」という方は、足りない分を、キャッシングやカードローンで補うといいでしょう。
利息はかかりますが、後少し足りないというだけで結婚式を諦めるということは、避けたいところです。
初めての利用であれば、利息ゼロという業者もありますので、賢く利用することをおすすめします。