お金が必要な状況になってキャッシングやカードローンの申込みをして、無事審査に通って融資を受けられたら、ホっと安心しますよね。
しかしキャッシングやカードローンを利用した際には、必ず返済しなければいけません。
クレジットカードのキャッシング枠を利用した時も同様に、利息をつけて返済しなければいけませんね。
そのような状況で「どうやって返済したらいいのか?」「どんな返済方法があるのか?」といった返済に関して、わからない点が多いという方も多いです。
ここでは、キャッシングやカードローンの返済方法の種類や流れ、おすすめの返済方法などについて徹底解説していきます。
目次
キャッシング・カードローンの返済方法の種類と流れ
キャッシングやカードローンの返済方法は業者によって、さまざまな種類が用意されています。
ここでは消費者金融や銀行、信販系カードローン・キャッシングの一般的な返済方法4つを紹介していきます。
1.提携ATMでの返済
提携している銀行やコンビニのATMから、返済ができます。
近くの銀行やコンビ二の提携ATMで、画面の案内に沿って操作していくだけなので、やり方は簡単です。
コンビニなら、24時間365日いつでも利用できるため、忙しい人にはピッタリの返済方法です。
提携ATMでの返済における注意点は、貸金業者によって提携ATMが異なる点と、一般的に100円~200円程度の利用手数料がかかることが多いという点です。
ただし、手数料については、一部の会社で無料になるサービスもあります。
例えば大手消費者金融のプロミスは、プロミスATMや三井住友銀行の提携ATMからの返済であれば、手数料がいつでも0円です。
このように貸金業者によって手数料が無料になるサービスがある場合があるので、それぞれの業者の特徴やサービスを確認してみるといいでしょう。
提携コンビニATMの一例として、セブン銀行やローソンATMの他、下記の店舗に設置されているイーネットのATMがあります。
このロゴが目印です。
ファミリーマート、ミニストップ、スリーエフ、コミュニティ・ストア、デイリーヤマザキ、生活彩家、セーブオン、ポプラ、セイコーマートなど
2.口座振替(自動引き落とし)での返済
口座振替とは、自分が指定する金融機関の口座から、自動的に毎月返済額が引き落とされる仕組みです。
口座振替は毎月自分で返済の手続きをする必要がないため「忙しくてATMまで行く時間がない方」や「支払いするのをうっかり忘れてしまいそうな方」に、おすすめの方法です。
業者によっては手数料0円なところもあります。
自動的に口座からお金が毎月引き落とされていくので返済の手間がかからないとはいえ、銀行口座に返済額以上のお金がないと引き落としができませんので、返済日までに残高不足にならないよう、必ずチェックしておく必要があります。
ここで注意しなければならないことが、口座振替の申込み手続きをしてから実際に引き落としが開始されるまでには、業者にもよりますが最長で1ヶ月以上かかる場合があります。
そのため約定返済日が、口座振替サービスが開始される前に到来してしまう場合には、店頭や提携ATMなど口座振替以外の返済方法をとる必要があるので、十分注意しましょう。
口座振替の申込みは、貸金業者のWEB会員ページや郵送、店頭窓口など業者によってさまざまな申込方法がありますので、各業者の申込方法を確認しましょう。
3.銀行振込での返済
全国の金融機関の窓口やATMから、業者指定の口座に振り込むことによって、返済できます。
ただし銀行振込での返済は、振込手数料がかかってしまうことや、銀行窓口の営業時間内に行かなければならないというデメリットがあります。
そのため最近では、振込手数料がかからず(一部を除く)、土日祝日関係なく24時間いつでも返済できる「インターネットバンキング」を利用される方も多いようです。
インターネットバンキングでの返済を取り入れている業者であれば、パソコンやスマホ、携帯からどこにいても時間を気にせず、返済処理ができるので利便性が高いですね。
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、楽天銀行など
4.店舗窓口(自動契約機)での返済
実際に店頭窓口に足を運んで直接返すという、昔ながらの返済方法です。
また自動契約機であれば、スタッフと顔を合わせることもなく、手軽に返済できます。
確実にお金を返しているという実感が得られたり、手数料が無料だったりするというメリットはありますが、わざわざ店舗の営業時間にお店に出向かなければならないので、敬遠される方も多いようです。
店舗の場所や営業時間については、事前に各業者の公式ホームページから検索できますので、しっかり把握してから足を運びましょう。
キャッシング・カードローンの返済方法おすすめは?
上記で消費者金融や銀行、信販系カードローン・キャッシングの主な返済方法の種類をご紹介しました。
キャッシングやカードローンの返済において、どれがおすすめの返済方法なんだろうと迷ってしまうと思いますが、返済方法は個人の状況によって最適なものが異なるため、一概にどの返済方法がおすすめとは言いがたいのです。
返済方法は、返済している途中で変更することもできるため、自分の返済能力や返済計画など状況に応じて変えていくのも良いでしょう。
どの返済方法を選んだとしても、返済日に遅れないように気をつけることで、余計な出費を抑えることができます。
キャッシング・カードローンの返済期日
キャッシングやカードローンの返済期日は、貸金業者によって多少異なりますが「35日ごとのサイクル制」か「約定返済日制」としているところがほとんどです。
35日ごとのサイクル制
35日ごとのサイクル制とは、返済日の翌日から35日後が次の返済日になる返済方式です。
初回の返済日は、借入日の翌日から35日後となり、それ以降は前回の返済日の翌日から数えて、35日目が返済期日になります。
前回の返済日から35日後が返済期日になりますが、もちろん35日よりも前にいつでも返済することが可能です。
約定返済日制
約定返済日制とは、毎月の返済日を、業者が指定する複数の返済候補日の中から自分で1日選ぶか、自分の都合の良い返済日を指定する返済方式です。
業者によって、自分で毎月○日と指定できる場合と、毎月○日と決められている場合があります。
自分で返済日を決められる場合、給料日などに合わせて返済日を設定できるのが嬉しいですね。
口座振替を希望する方の返済は、初めから返済日が指定されていることが多いので、各業者の返済期日を確認しましょう。
キャッシング・カードローンの返済期日のおすすめは?
上記でキャッシングやカードローンの返済期日として「35日ごとのサイクル制」と「約定返済日制」をご紹介しました。
この2通りの返済期日から1つ選択できる場合、おすすめの返済期日は「約定返済日」での返済です。
35日ごとのサイクル制での返済は、月(30~31日)に1回の返済より、5日ほど猶予があるというメリットがあります。
しかし35日ごとのサイクル制での返済は、裏を返せば35日分の金利が発生するということや、返済日が毎月変わってわかりにくいというデメリットがあります。
余計な金利負担を減らしたり、返済日を忘れないようにしたりするためにも、毎月○日と指定できる「約定返済日制」の選択がオススメです。
約定返済日制を選んだ場合には、返済日をいつに設定するのかということが重要になってきます。
適当な日に設定してしまうと、返済できなくなってします可能性もありますので、無理なく返済できる日にちに設定しなければなりません。
返済期日として最も好ましいのは、お金に余裕がある給料日の2~3日後に設定することです。
もしくは、わかりやすく月末に設定したり、他の返済と同じ日に設定したりすると返済忘れ防止にもなるでしょう。
プロミスやアイフルなどの貸金業者によっては、返済日が近づくとメールでお知らせしてくれるサービスもありますので、上手く利用して返済が遅れることのないように注意しましょう。
キャッシング・カードローンの返済方式の種類
キャッシングやカードローンの返済方式は、大きく分けて以下の3種類があります。
残高スライド元利定額返済方式 (借入後残高スライド元利定額 リボルビング方式) - 元利均等返済方式
- 元金均等返済方式
それでは、個別に詳しく解説していきます。
残高スライド元利定額返済方式(借入後残高スライド元利定額リボルビング方式)
大手消費者金融のプロミスやアイフル、SMBCモビットは「残高スライド元利定額返済方式(借入後残高スライド元利定額リボルビング方式)」を採用しています。
読んだだけでも、心が折れてしまいそうになるくらい長い名前ですが、意味は意外とシンプルです。
残高スライド元利定額返済方式(借入後残高スライド元利定額リボルビング方式)とは、借入後の借入残高に応じて月々の返済額が変動する返済方式です。
例:A社の残高スライド元利定額返済方式による最低返済額
最終借入後残高 | 最低返済額 |
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超、20万円以下 | 8,000円 |
20万円超、30万円以下 | 1万1,000円 |
30万円超過、40万円以下 | 1万1,000円 |
40万円超、50万円以下 | 1万3,000円 |
50万円超、60万円以下 | 1万6,000円 |
60万円超、70万円以下 | 1万8,000円 |
70万円超、80万円以下 | 2万1,000円 |
80万円超、90万円以下 | 2万4,000円 |
90万円超、100万円以下 | 2万6,000円 |
※実質年率18.00%(最高利用残高が100万円以上は実質年率15.00%)の場合。
※100万円超過の場合、最終借入後残高が20万円増すごとに、返済額が4,000円追加となります。
上記の表をもとにして、簡単に残高スライド元利定額返済方式を説明していきます。
最初に30万円の借入をした場合、月々の最低返済額は1万1,000円であり、次の借入をするまでは月々の最低返済額は1万1,000円のままで変わりません。
順調に返済を進めていましたが、あと10万円返せば完済するという時に返済が苦しくなったとします。
そこで追加で5万円借りると、最終借入後残高が上書きされて15万円となり、月々の最低返済額が8,000円になります。
このように最終借入後残高によって最低返済額が設定されているため、追加で借入をした場合には、追加で借り入れた金額が今までの借入残高に加算されて、加算後の借入残高で再度返済額が設定されます。
つまり最初に借入した金額で月々の返済額が決定し、最初に借入をしたら次の借入をするまで、月々の最低返済額はずっと変わらず一定です。
また、最初に借入をした金額の返済途中に2回目の借入をした場合、再度、借入後残高に応じて返済額が設定されるため、初回借入時の返済額よりも2回目の借入時の返済額のほうが安くなることがあります。
この返済方式のメリットは、2回目以降の借入によって毎月の返済額の負担が減る可能性がある仕組みであることです。
しかし、このような仕組みによって元金がなかなか減らず、利息も増えてしまうことで結果的に借金が膨らみ、返済期間が長引いてしまう方が多いです。
毎月、設定されている最低返済額で支払えますが、借金地獄に陥らないように2回目以降の借入には注意が必要です。
元利均等返済方式
元利均等返済方式(がんりきんとうへんさいほうしき)とは、毎月支払う返済額(元金、利息)が均一となる返済方式であり、追加で借入をしない住宅ローンなど高額ローンで採用されていることが多いです。
元利均等返済方式による返済パターン
(例:借入額 2,000万円、固定金利 年1.5%、返済期間 30年)
※数値はあくまで概算です。
返済する金額が一定のため、自分の収入に合った返済計画が立てやすいという点がメリットです。
住宅ローンなどの高額なローンで採用されやすい返済方式で、初期の返済では返済残高が多く元金がなかなか減らないという点がデメリットです。
元金均等返済方式
元金均等返済方式(がんきんきんとうへんさいほうしき)とは、毎月支払う返済額(元金、利息)のうちの元金が一定になる返済方式です。
この返済方式も、数千万円ローンを組む住宅ローンなどに採用されることが多いです。
元金均等返済方式による返済パターン
(例:借入額 2,000万円、固定金利 年1.5%、返済期間 30年)
※数値はあくまで概算です。
元金均等返済方式は元利均等返済方式に比べて元金が減るペースが早いため、比較的に短期間で完済できる傾向がある点がメリットです。
しかし返済初期の返済総額が高いため、初期の返済に大きな負担がかかり、借入時に必要となる収入も高くなります。
キャッシング・カードローンの繰上返済を上手く活用しよう
キャッシングやカードローンは、先に紹介したような返済期日に最低額を返済していく返済方法の他にも「繰上返済」という方法があります。
繰上返済とは、お金に余裕が出来た場合などに返済期日の前倒しをして、全額返済または元金の一部を返済することです。
ボーナスや臨時収入などにより、余裕ができたら繰上返済するといいでしょう。
繰上返済をすることによって、借入期間が短くなり、その分利息も抑えることができます。
ただし、お金が入ったからといって何も考えず全てを返済に充てると、また手元にお金がなくなってしまうため、無理のない範囲で計画的に返済していくことをおすすめします。
繰り上げ返済を上手く活用していくことで、金利の節約にも繋がりますね。
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自分に合った貸金業者や返済方法を選んで、上手くキャッシングやカードローンを活用していくことが大切です。
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