もやしを保存するには?
1袋10円~30円程度で買える家計の味方、もやし。
野菜が高騰している時でも、値段が安定しているので、節約食材として、重宝しますよね。
また、安いだけでなく、タンパク質・ビタミン・ミネラルなど、栄養も豊富で、さらに、幅広い料理に使える万能野菜なんです。
そんなもやしにも、欠点があります。
それは、日持ちせず、傷みやすいこと。
もやしの保存期間を少しでも長くするには、冷蔵庫・冷凍庫に入れる前に、次のようなひと手間を加えておくことをおすすめします。
- 冷蔵庫に入れる前に、袋に穴を開けておく
- 水に漬けておく
- レンジまたは鍋で加熱してから冷蔵(冷凍)する
- 保存食を作っておく
詳しい情報は、下の項目でご紹介していますので、ご確認くださいね。
目次
もやしの保存温度は?常温と冷蔵どちらがいい?
もやしを保存するには、温度管理が大きなポイントになります。
一般的に、冷蔵庫の庫内の温度は以下の通り。
- 冷蔵室3~6℃
- 野菜室は、3~8℃
- チルド室は0~2℃
もやしは5℃以下の低い温度で保存するのが理想です。
そのため、野菜室よりも冷蔵室に入れた方が長持ちし、さらに温度が低いチルド室が、最もおすすめです。
※ただし、設定によっては、チルド室に入れると凍ってしまう可能性がありますので、注意してください。
常温保存では、すぐに傷んでしまいますので、必ず冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。
もやしの保存期間(保存期限)ってどれくらい?
安いからとりあえず買っておこう!と思って、買ったはいいものの、使いきれずに、「変色した」「柔らかくなって水分が出た」「変な臭いがした」という経験がある方も多いはず。
もやしには製造期限は書かれていますが、消費期限については、特に記載されていませんので、まだ食べられるのか、捨てた方がいいのか迷いますよね。
一般的に、もやしの保存期限は、製造日から、3~4日。
製造から店頭に並ぶまでに、1日かかる場合がほとんどですので、実質、2~3日ということになります。
とても足が早い食材ですよね。
せっかく安く買えても、傷んでしまって捨てることになったらもったいない!
保存する際に、ひと手間を加えておけば、劣化のスピードを遅らせることができます。
もやしを保存するには、袋に穴を開けるだけ
もやしは、袋詰めされていても、生きていて、呼吸をしています。
そのため、密封した状態で呼吸をすると、水がたまり、腐敗の原因になるのです。
そこで、鮮度を保つためには、袋の中に少量の酸素を入れること。
その方法は、清潔なつまようじで、袋の真ん中に、1箇所穴を開るだけです。
本当にたったこれだけで、普通に保存した場合と比べて、格段に保存期間が長くなります。
4~5日程度は、おいしく保存できますよ。
もやしを保存したいなら、水に漬けておこう
もやしを袋のまま冷蔵庫で保存するのではなく、袋から出し、水に浸しておくことで、いつもより長く保存できます。
用意するものは、タッパーなどの保存容器のみ。
- もやしをタッパーに入れる。
- かぶるくらいの水を入れて、蓋をする。
- 冷蔵庫(チルド室)に入れておくだけ。
毎日(少なくとも2日に1度)水を替えると、10日程度、シャキシャキのまま保存できます。
これだけで、食感も残し、変色することもないというのは驚きですよね。
ただし、水に浸していると、もやしに含まれている水溶性のビタミンCなどが流れ出てしまいます。
いくら長持ちしても栄養素が流れてしまっては元も子もないので、できるだけ早めに使ってくださいね。
もやしの保存には、レンジでチンがおすすめ
- もやしを耐熱容器に入れる。
- ラップ(蓋)をして、電子レンジでチンします。
※500Wな15秒、600Wなら10秒程度。 - よく冷ましてから、冷蔵庫(チルド室)で保存する。
このようにレンジで熱を加えておけば、3~4日程度、美味しさを保つことができます。
注意点は、買ってきてすぐ、冷蔵庫に入れる前に、やること。
加熱時間が短いので、冷蔵庫から出したばかりの冷えたもやしには、効果がありません。
もやしの賢い保存方法は茹でること
- 鍋に水を入れて火にかける。
- 沸騰したら、もやしを入れ、15秒程度サッと茹でる。
- 粗熱を取ってから、冷蔵庫(チルド室)に入れる。
これだけで、4~5日程度、食感を残しながら、保存することができます。
もやしは生のままだと、袋の中で成長が続いていて、それが傷む原因になってしまいますが、加熱することで、成長を止められ、長持ちするというわけです。
茹ですぎると、シャキシャキ感がなくなってしまいますので、あくまでも、サッと茹でるのがポイントです。
もやしを最も長期保存できる方法は冷凍!
1週間以上使わないという場合には、1番日持ちする、冷凍保存がおすすめです。
ちょっとしたコツを抑えれば、便利な冷凍もやしを作ることができますよ。
冷凍保存の方法は、次の2通り。
- そのまま冷凍する
- 茹でてから冷凍する
そのまま冷凍
1番簡単な方法は、買ってきた袋のまま冷凍庫に入れるだけ!
未開封であれば、密閉状態のまま保存できるので、より保存期限を延ばすことができます。
もし開封してしまった場合には、洗って水気を切った後、ジップロックに入れて、冷凍庫に入れてください。
袋の中の空気を抜き、なるべく平らに広げて保存することがポイントです。
茹でてから冷凍する
もう1つの冷凍保存の方法は、1度茹でてから冷凍することです。
- もやしを流水で洗う。
- 鍋に水を入れ、沸騰したら、もやしを入れて、サッと茹でる。
※まだ、シャキシャキ感が残っている状態で、引き上げてください。 - 粗熱を取り、しっかりと水気を切り、ジップロックに入れて冷凍庫で保存する。
長く茹ですぎてしまうと、解凍後に、しなしなで水っぽい、まずいもやしになってしまいます。
また、水気を切らずに冷凍すると、劣化が進んでしまいますので、①茹ですぎないこと②しっかりと水気を切ることが重要です。
冷凍しておけば、1ヶ月程度保存できるので、まとめ買いしても大丈夫!
使う時は、自然解凍はせずに、手で軽くほぐし、ばらばらにして、そのまま鍋やフライパンに入れて調理してください。
ただし、冷凍保存をすると、しんなりしてしまうため、炒め物やサラダなど、食感を残したい料理には向いていません。
また、少し水っぽくなるので、しっかりと味付けをすることをおすすめします。
もやしを保存食にするなら、ナムルがおすすめ
生のまま保存するのもいいですが、先に調理して、保存食を作っておけば、そのまま食卓に出すだけで食べられます。
おすすめは、ごま油や豆板醤などで味付けした「もやしのナムル」です。
ナムルにしておけば、日持ちするので、冷蔵庫で4日くらい保存することができますよ。
そのまま食べてもいいし、ご飯に乗せて、ビビンバ風にしてもいいので、もう1品おかずが欲しいという時に便利です。
また、味付けが濃いので、生で調理するだけでなく、冷凍もやしで作っても、おいしくできますよ。
もやし以外にも食材別の保存方法を知ろう
もやしだけでなく、様々な食材を、賢く保存することで、無駄を減らせたり、節約することができます。
普段、買ってきたまま冷蔵庫に入れているだけ!という方は、この機会に、食材に合った保存方法を知っておくと、とても便利ですよ。
こちらの本は、生鮮食品から乾物、加工食品まで、全200アイテムの保存法を全て写真で説明されています。
何もせずに保存した場合と、適切に保存した場合の比較がわかるので、効果が一目瞭然!
保存方法をマスターして、おいしく、上手に使い切りましょう♪