在宅ワークとして「テープ起こし(文字起こし・テープライター)」のアルバイトがあります。
テープ起こしとは、その名の通り、録音された音声を文字にするというお仕事です。
テープ起こしのお仕事は、こんな方に向いています!
「自宅で仕事がしたい方」
「基本的なパソコン入力ができる方」
「一つの仕事をしっかり最後までやり遂げられる方」
ここでは、テープ起こしのアルバイトの詳しい仕事内容や収入相場、メリット、デメリットなどをご紹介していきます。
目次
テープ起こし(文字起こし)のアルバイトの仕事内容
はじめに、テープ起こしとは、企業での会議やセミナー、インタビュー、対談などで録音された音源データをWord(ワード)などを使って文章にしていく業務です。
日本語の読み書きが出来て、基本的なパソコン入力が出来る人であれば、特別な技術力がなくても誰でもチャレンジできる仕事です。
テープ起こしは録音されている音声を聞き取って、文字化していくだけの単純作業ですが、人の話し言葉には独特の口癖や、相槌など無駄な部分も多く含まれているため、難しいところもあるので注意が必要です。
それでは、実際にテープ起こしの仕事内容がどんなものなのかを、詳しく説明していきます。
素起こし
素起こしとは、録音されている音声の一言一句全てを文章に起こしていく作業です。
例えば、人の話言葉の中には「えっと」「あのー」「えー」など、言葉自体に意味がない部分があります。
素起こしでは、このような無駄な単語も全て含めて、文章化していくことになり、厳密性が求められるため、話している言葉を聞き逃さないように注意する必要があります。
素起こしの文章は、録音された音声データの内容が、そのまま文章として再現されることになるため、出来上がった文章はかなり読みづらいものになります。
一般的に素起こしは、研究や裁判の証拠文書、会話分析などでよく用いられます。
ケバ取り
ケバ取りとは、人の話言葉の中に含まれる「あのー」や「えっと」、相槌、無意味な口癖などの不要な言葉を取り除いていく作業です。
ケバ取りをすることによって、文章がすっきりして読みやすくなります。
基本的に無意味な単語を取り除くだけで、加筆修正は行いません。
取り除くだけの単純作業だと思われがちですが、どの単語が必要でどの単語が不要なのかを判断することが意外に難しいのです。
取り除くべき単語なのかを判断する材料として、前後の文脈から察することが必要となりますが、判断がしにくい場合には依頼者に相談しましょう。
一般的にケバ取りは、講義やシンポジウム、対談、インタビュー、情報交換会などの場面で用いられることが多いです。
リライト(整文)
リライト(整文)とは、話し言葉を書き言葉に修正し、ケバ取りした上で、文体を「です・ます調」にする作業です。
リライトでは、助詞を補充したり、話者の言い間違いを修正したりするので、ある程度の国語力が求められます。
例えば、以下のような修正を行います。
「いろんな」→「いろいろな」
「ですね」→「です」
「するんです」→「するのです」
リライトを行い、文章として読みやすいように整理することで、完成した文章は非常に美しいものになります。
一般的にリライトは、議事録や記事の原稿などでよく用いられます。
テープ起こし(文字起こし)のアルバイトの収入相場
テープ起こし(文字起こし)の収入相場は、基本的に1件あたり2,000円~6,000円程度のものが多く、時給制ではなく固定報酬制(完全出来高制)です。
案件によって給与が異なりますが、時給換算すると、平均的に数百円~1,000円程度になるケースが多いです。
成果報酬型なので、テープ起こしに時間がかかればかかるほど、時給換算した際の時給は下がり、時給が200円程度になってしまうこともあります。
反対に、素早くテープ起こしができればその分時給が上がり、時給換算した時の時給が1,000円以上になることもあります。
1本のテープをどれくらいの時間で文字起こしできるかは、個人のタイピングスピードや国語力によって大きく変動し、同じ案件であっても人によって時給換算した際の時給に差が生まれるということですね。
実際にテープ起こし作業にかかる時間以外にも、クライアントとの打ち合わせをする時間がかかります。
ベテランの経験者の方が、テープ起こしにかかる時間は、60分程度の音声データで3時間~4時間程かかるのが一般的なので、未経験者であればもっと時間がかかってしまうでしょう。
慣れてくれば、テープ起こしにかかる時間も短縮されて、その分稼げる金額も上がるので、モチベーションにつながる仕事と言えるかもしれませんね。
テープ起こしアルバイトのメリット・デメリット
ここからは、テープ起こしのメリット・デメリットをリスト化して、詳しく説明していきます。
メリット
- 勤務地(職場)やシフトという概念に縛られず、自宅での勤務可能
- 隙間時間で仕事が進められる
- 特殊なスキルや資格が不要
- 学歴不問、履歴書不要
- パソコンとインターネットがあれば仕事ができる
- 初心者の方でも挑戦できる
- タイピングスピードが速くなる
- ヒアリング能力が高まる
- 子育てで忙しい主婦の方でも働ける
- 自分で案件を選択できる
- 専門分野の知識が身につく
テープ起こしのお仕事は、在宅勤務が可能な仕事なので、子育てで忙しい主婦の方や介護で外に働きに出られない方など男性・女性問わず、自分の都合の良い時間にいつでもできます。
家庭にパソコンとインターネット環境があって、パソコン入力ができる方であれば誰でもテープ起こしの仕事を始められるので、副業やお小遣い稼ぎとしてもおすすめです。
テープ起こしにおけるタイピングに自信がないという方も多いですが、慣れてくるとタイピングスキルが向上し、自然にブラインドタッチが出来るようになるため、あまり気にしなくても良いでしょう。
テープ起こしの求人募集をしているサイトでは、テープ起こしの案件がたくさん掲載されていて、案件概要を見て自分がやりたいテーマの案件を選ぶことができます。
案件選びのコツとしては、全く興味のない分野のテープ起こしをするよりも、自分が興味を持てる分野の案件を選択した方が、理解がしやすく効率良く作業を進められるでしょう。
英語などの外国語を含む分野や、医療系の分野など得意分野がある方は、専門知識をテープ起こしに活かして実力を発揮できれば、活躍できますね。
デメリット
- 音源データによっては、雑音などで聞き取りにくい場合がある
- 正しい漢字の使い方、句読点を打つ位置などの国語力(文章力・語彙力など)が必要
- 目や耳を酷使する仕事である
- 基本的なパソコン入力(タイピング)ができないと難しい
- テープ起こし作業に長時間かかると、時給換算した際の時給が200円程度になる場合がある
- 話者が複数名いる場合、声を聞き分けるのが大変
- 納期がある
テープ起こしの音声データによっては、録音されている音声に雑音が入っていたり、話者の滑舌が悪かったりして聞き取りにくい場合があります。
このように聞き取りが難しいという場合には、何度もテープを巻き戻しては聞き取って・・・の作業を繰り返すことになり、テープ起こしにかなりの労力を費やすでしょう。
音声を聞き取りやすくするためのコツとしてイヤホン、または、ヘッドフォンを使用することで、集中して音声を聞くことができます。
何度も繰り返し聞いているうちに、何を言っているのかわかってくることもありますが、何回か聞いてもわからないという場合には、一旦、そのまま置いておいて、先に進むことが大事です。
聞き取れなかった箇所は、後で見返した際にわかるように「★」などの、わかりやすいマークにしておくと良いでしょう。
どうしても音声を聞き取れないという場合には、依頼人に連絡を取って状況を説明し、相談することをおすすめします。
音源データに関する資料などがあれば、テープの内容を理解しやすくなるので、資料を渡されている場合は、事前に読み込んでおきましょう。
テープ起こしは、誤字脱字などのミスは厳禁ですので、音声データを聞き取って文字化する際の集中力も必要不可欠です。
自由に自分のペースで仕事を進めていけるという点が、テープ起こしのお仕事の魅力の一つですが、テープ起こしの案件には納期があり、計画性を持って丁寧に仕事を進めることや、責任を持って仕事を完遂することが出来るという方が向いていると言えます。
効率良くテープ起こしするコツ
単語登録機能を利用する
文字入力にかかる時間を短縮するためのコツとして、Word(ワード)の「単語登録」がおすすめです。
入力することが多い単語を、予め単語登録しておくことで、文字入力にかかる時間を短縮できて作業効率が上がります。
例えば、以下のように単語登録すると便利です。
「ありがとうございます」→「ありが」
「株式会社」→「かぶ」
「お願いします」→「おねが」
文字起こしをしていて「この単語よく出てくるな」と思うものを、その都度、追加で単語登録していくことができます。
よくミスタッチしてしまう単語も登録しておくことで、今までかかっていた余計な時間を短縮できますね。
テープ起こしに便利なソフトを利用する
テープ起こしをする方に人気の「okoshiyasu2」というフリーソフトがあります。
このソフトは、WAVE・MP3・WMA・Ogg Vorbisなどの音楽ファイルに対応していて、よく使う「再生・停止・早送り・巻き戻し」の機能を、自分が使いやすいキーに自由に設定することができます。
例えば「再生/停止」をF10、「巻き戻し」をF2に設定するなどができます。
再生や停止、巻き戻しなど、テープ起こしの際に何度も使う機能を、いちいちマウスを使ってするのは面倒ですが、okoshiyasu2を使えばかなりスムーズにテープ起こしができますね。
さらに、okoshiyasu2は巻き戻す秒数も自由に設定することができる上に、周波数ごとに音量を調整できるイコライザー機能を使えば、人の声を強調させて、再生速度をゆっくりにすることができます。
無料で使える便利なソフトですので、ぜひダウンロードして、テープ起こし作業を効率良く進めましょう。
フットスイッチを利用する
フットスイッチとは、音声の再生や停止を足のスイッチで出来る道具です。
パソコンとフットスイッチを繋いで、フットスイッチでは音声の再生・停止を行い、手はキーボードに置いて文字入力業務をするという使い方をします。
フットスイッチは、2,000円程度で購入できるものが多いので、テープ起こしの効率化を図るために使用するのも一つの手です。
テープ起こし(テープライター)のアルバイトは学生でもできる仕事もある
学生のアルバイトとして、派遣やパートなどがありますが、テープ起こしの仕事は、学生でもすることができる場合があります。
基本的に、満20歳以上の方は応募制限なく、クライアントが指定する応募資格に当てはまっていれば、どのテープ起こしの仕事であっても応募可能です。
しかし、満18歳以上、かつ、未成年である高校生や大学生が、テープ起こしの仕事に応募する場合には、“学校の許可”や“保護者の承諾”が必要になるケースが多いです。
この記事の最後で紹介しているような、データ入力の仕事が掲載されているおすすめサイトでも、利用規約において「満18歳以上であること」が会員登録できる条件となっています。
つまり、満18歳未満の未成年の方は、保護者の承諾があってもテープ起こしの仕事はできないということになります。
このように、高校生や大学生でもできるテープ起こしの仕事は、あまり多くないというのが現状です。
テープ起こしのアルバイトの口コミ
テープ起こしの仕事内容はよくわかったけれど、実際にテープ起こしのアルバイトをしたことがある方の声や体験談も気になりますよね。
インターネット上には、さまざまな意見がありましたが、実際にテープ起こしをしたことがある方の口コミを、以下でまとめてみました。
- 自分の好きな時間に、一人で仕事を進められるのが嬉しい
- 自宅で仕事ができる
- 応募するか迷っているうちに募集期間が終了してしまった
- 納期があるため計画性を持つ必要がある
- 作業に時間をかけすぎると、時給換算した時の時給が下がる
テープ起こしは、人見知りでスタッフ同士の交流が苦手という方や、一人で集中して仕事がしたいという方にも人気があるようです。
テープ起こしの仕事は、時間をかけすぎると時給が下がってしまうというデメリットがありますが、自宅で自分の好きな時間に仕事が進められることが最大の魅力と言えるでしょう。
テープ起こしのアルバイトは在宅ワーク可能!初心者におすすめ求人募集サイト
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クラウドワークス
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運営元の株式会社クラウドワークスは、東証マザーズに上場していて、大手テレビ局や経済産業省などの利用実績もあります。
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ランサーズとクラウドワークスで掲載されている案件も異なるため、実際に両方とも確認してみて、ご自身に合う方を選択してくださいね。
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テープ起こしのアルバイトは、コツコツ精神が大事で一度に高額を稼げる仕事ではありません。
そこで、どうしても緊急でお金が必要という時には、カードローン・キャッシングを利用する方法があります。
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