小学生のプログラミング学習にぴったり!知育玩具として大注目のToy-Conガレージ
ニンテンドーラボは、遊んでいる内に小学生くらいの子どもの考える力が育つらしいけど、ニンテンドーラボのどこがいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
今ひとつ知育玩具としての魅力がピンとこないなぁという方にぜひ知って欲しいのが、ニンテンドーラボに入っているToy-Conガレージ(トイコンガレージ)という機能です。
なんとToy-Conガレージでは、子どもが遊びながらプログラミングに触れる事ができます!
目次
Toy-Conガレージでは、ゲーム機でビジュアルプログラミングが学習できる!
2018年3月15日に任天堂公式サイトで、ニンテンドーラボの体験会の様子と共に、Toy-Conガレージの紹介動画の第一弾が公開されましたので、まずはこちらの動画をご確認ください。
ニンテンドーラボは、ダンボールとJoy-Con(スイッチのコントローラー)を組み合わせたToy-Conを使って遊ぶゲームで、Toy-Conガレージでは自分で考えたToy-Conを制作できるようになっています。
紹介動画や公式サイト内で「プログラミング」という言葉は一切出てこないのですが、Toy-Conガレージは「子供向けのプログラミング教材」と言ってしまっても構わないでしょう。
プログラミングと聞くと、パソコンの前に座って、難しそうな文字列を打って、というイメージがあるかも知れませんが、プログラミングの入門として使われているビジュアルプログラミングは絵や短い言葉を組み合わせて、感覚的にプログラミングを学ぶ事ができます。
Toy-Conガレージの画面は、まさにビジュアルプログラミングをする画面になっていて、3種類の箱を組み合わせるだけでプログラムが組めるようになっています。
大人にとってはプログラミングですが、子どもにとってはゲームの一部もしくは延長線上の機能ですので、Toy-Conガレージでは難しいプログラミングの専門用語はほとんど使われていません。
あくまでもToy-Conガレージは子どものやりたい事を実現させる事が目的の機能で、ニンテンドーラボはしっかりプログラミングを学ぶ為だけのゲームでは無いからです。
ただ、どんな風に指示をすればどんな結果になるのかというプログラミングの考え方を育てたり、自然とビジュアルプログラミングの画面に慣れる事ができるので、小学生くらいの子どもが楽しみながらプログラミングに触れるには最適な知育玩具だと思います。
入力・中間・出力、3種類のノードを組み合わせてあそびを発明
Toy-Conガレージは、ノードと呼ばれる箱と箱を線でつなげて設定をします。
実はこれ、子ども騙しな設定方法などではなく、ノードベースと呼ばれるビジュアルプログラミングで、実際の企業が採用している実用的な方法だったりします。
ノードには、いわゆるスタートにあたる「入力」と条件付けなどができる「中間」、結果にあたる「出力」の三種類のノードがあります。
この三種類のノードにはそれぞれ出来る機能が入っていて、機能を選んでノードを線で結ぶだけで、編集は完了です。
編集した画面のまま、すぐに実行できるので、直感的に操作して、どんな動きをするのかを確認する事が可能です。
入力ノード
入力ノードでは、画面をタッチしたり、Joy-Conを振ったり、発明する遊びの開始の動きやスイッチとなる動きを設定します。
タッチしたら
ニンテンドースイッチ本体画面にタッチする事を入力に設定する事ができます。
画面のどこをタッチした時に反応するのかを決める事も可能です。
ふったら
Joy-Conの加速度センサーを使って、Joy-Conを振る事を入力に設定できます。
どのコントローラーを振った時に、という細かい設定もできます。
ボタンをおしたら
Joy-Conのボタンを押す事やスティックの押し込みを入力として設定できます。
もちろん、どのJoy-Conのどのボタンなのかという設定も可能です。
スティックをたおしたら
Joy-Conのスティックの傾きを入力に設定できます。
スティックをどの方向に、どのくらい傾けたのかという細かい設定もできます。
Joy-Conが表なら
Joy-Conのジャイロセンサーを使って、Joy-Conの向きを入力に使う事ができます。
どんな状態を「表」として設定するのかを選ぶ事もできます。
本体
ニンテンドースイッチ本体の加速度センサーやジャイロセンサーを入力に使う事ができます。
本体がどんな向きの時に「表」にするのかを選んで設定する事も可能です。
IRマーカーがうつったら
Joy-ConについているIRカメラが、IRマーカーを認識した事を入力として設定できます。
スイッチやセンサーを付けたい時に使われる事が多そうな機能です。
Toy-Con
自分で作ったピアノToy-ConやロボットToy-Conなどを入力に使えます。
おそらく、バラエティキットのToy-Conガレージでは「つり」「おうち」「バイク」「ピアノ」が選択できて、ロボットキットのToy-ConガレージではロボットToy-Conが選択できる項目かと思います。
中間ノード
回数制限や時間制限などの色々な条件付けや、他のノードの動きを識別するなど、複雑な設定を「入力」と「出力」の間に設定できます。
AND
2つの入力がONだった時だけ、ONを出力するノードです。
NOT
つないだ入力ノードがONだった時はOFFを、入力ノードがOFFだったらONを出力します。
タイマー
入力の後、何秒後に出力するのかを設定できます。
カウンター
入力ノードから入力された回数をカウントして、出力を決める事ができます。
スポイト
スポイトという名前の通り、別のノードの反応を吸い取るノードで、「画面が光る出力をするノード」や「IRマーカーがうつったら入力ノード」と組み合わせて使えます。
コメント
編集画面にコメントを残せるノードです。
入力や出力には関係なく、後から見返した時や他の人が見た時に分かるようにメモを残しておく事ができます。
出力ノード
他のノードからの入力を受けた結果、どんな動きをするのかを設定します。
しんどうさせる
Joy-Conを振動させます。
激しく振動させるのか、静かに振動させるのかという調整もできます。
音をならす
ニンテンドースイッチ本体から音を出します。
音程だけではなくピアノやオルガンなど、音の種類を選んだり、何秒鳴らすのかも設定できます。
画面をひからせる
画面の中の指定した場所を光らせます。
「のびる」「まわる」「うごく」など、どんな風に光るのかも選べます。
IRをひからせる
Joy-Conに付いているIRカメラの赤外線LEDを光らせます。
今回公開された動画でいうと、1分25秒あたりの映像がこのIRを光らせる機能を使ったあそびではないかと予想されています。
Toy-Conガレージは小学生のプログラミング教育に最適!
2020年から小学生のプログラミング教育が必修化となりました。
必修化となったプログラミング教育について、プログラミング言語を覚えて使えるようにする事だと勘違いをしている人が多いようですが、小学校の段階では「プログラミング的思考を育てる事」が目的となっています。
「プログラミング的思考」とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」です。(参考資料:総務省 2020年小学校プログラミング必修化どう準備するか)
簡単にいうと「目的を達成するにはどう動かして、その動きをどう組み合わせたら良いのかなどを考える力」がプログラミング的思考という事です。
Toy-Conガレージの紹介動画を見た人であればピンとくるかと思いますが、このプログラミング的思考を育てるのにToy-Conガレージはうってつけなのです。
子どもが好きなゲームの一部なので、積極的に取り組む子も多いかと思いますので、小学生向けの学習教材としてはかなり優秀かと思います。
簡単な組み合わせであれば小学生低学年でもToy-Conガレージの設定はできますが、「こういう複雑な動きをさせたい!」という希望が子どもから出てくるのであれば、話し合いながら大人と子どもが一緒になって考えるのもおすすめです。
新しい発明ができるか不安という方は、ネットにアップされている誰かが発明したすごいToy-Conを再現するのも、遊び方の一つかと思います。
また、今回のToy-Conガレージの動画は「キホン」編で、次は「リモコン戦車」の紹介をするという次回予告がありましたので、今後、任天堂からも発明の一例が紹介されていくかと思います。
発表されたToy-Conガレージの内容をよく確認すると、詳しい設定画面があまり出ていなかったり、設定画面の出力のデジタルとアナログの違いについての説明がありませんので、まだまだToy-Conガレージでできる事がたくさん隠されていそうです。
早く実際に触って、どんな事ができるのか色々試してみたいので、4月20日の発売日が待ち遠しいですね!
アマゾンではもう予約が始まっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit 【Amazon.co.jp限定】
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参考元:入力ノード紹介ページ、中間ノード紹介ページ、出力ノード紹介ページ