リボ払い(リボルビング払い)は危険!?リボ払いに潜む危険性と解決策を徹底解説

お金のコラム

お店で会計の際、「お支払いは?」「一回払いで」といったやり取りを、日常的に店員と行っている方が大勢いらっしゃると思います。

代金を現金で支払うよりもクレジットカードで支払いをする方が、様々な特典を受け取ることができたり、支払方法も自分の状況に合わせて選択できたりすることから、クレジットカードの利用者は増加の一途をたどっています。

「クレジットカードの利用限度額は20万円リボルビング払い(以後リボ払い)にすると月々のお支払い額はたったの5,000円!」なんていうキャッチコピーを見て、クレジットカードの支払方法をリボ払いにしていませんか?

クレジットカードの支払いをリボ払いにしている方々へ声を大にして警告します!

クレジットカードのリボ払いはおススメしません!

今回は、リボ払いに潜んでいる危険性やリボ払いの仕組みについてご紹介します。

クレジットカードの支払方法と金利手数料について

街に出ると、お店でクレジットカードの入会キャンペーンが頻繁に行われていたり、入会を促すテレビCMが流れていたりして、クレジットカードを目にすることが多々ありますよね。

クレジットカードは発行会社の運営の形態によって分類されています。

  • 銀行系
  • 信販系
  • 流通系
  • 航空・交通系
  • ネット・通信系
  • それぞれ特徴があり、利用する場面によってサービス内容が違います。

    自分のライフスタイルに合わせてクレジットカードを使い分けて利用すると、その場面ごとにお得なサービスを受けることができるメリットがあるんです。

    スポンサーリンク

    クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠があります

    クレジットカードには、キャッシング枠とショッピング枠があります。

    この2つの枠は、それぞれの利用できる限度額が違い、機能も違います。

    キャッシング枠はクレジットカードを使って、お金をカード会社から借りるときに利用できる機能を持っています。

    ショッピング枠は、クレジットカードを使って、商品の代金を支払うときに利用できる機能があります。

    クレジットカードの支払方法について

    クレジットカードで共通しているのが支払方法です。

    支払方法には大きく分けて「一括払い」「ボーナス払い」「分割払い」「リボ払い」があります。

  • 一括払い:カード利用月の翌月以降に一回で後払いをすること。金利手数料は無料。
  • ボーナス払い:夏と冬のボーナス時期に一回で後払いすること。金利手数料は無料。
  • 分割払い:カード利用月の翌月以降に何回かに分けて後払いすること。
  • 回数は2回~24回で、カードによって違う。
    2回払いは金利手数料が無料だが、3回以降は金利手数料あり。

  • リボ払い:カード利用月以降、支払金額を決めて月々支払う。金利手数料あり。
  • 分割払いリボ払いは一回で支払うことができない場合に、何回かに分けて支払うことができる便利な返済方法ですが、返済の際は別途、金利手数料を支払わないといけません。

    この金利手数料って一体何なのでしょう?

    金利手数料って何?

    物を買ってクレジットカードで支払う際、分割払い、またはリボ払いの支払い方法を選択した場合はクレジット会社にお金を借りて、少しずつお金を返済していくことになります。

    つまり、金利手数料とは、お金を借りるために支払う賃借料のことなのです。

    金利手数料の計算方法
    支払残高×実質年率÷365日×利用日数金利手数料
    支払残高とは、キャッシングで借りたお金、または買い物でカードを利用し、カード会社へ返済しないといけない未払いのお金、つまり借金です。元金とも言われます。

    では、実質年率とは何でしょう。

    実質年率とは、カード会社から借りた金額に、事務手数料や保証料といった諸費用を足した金額とお金を借りた場合に発生する金利で算出したもので、実質的に一年あたり○%になりますよ、というものです。

    カード会社は法律により金利を実質年率で表しており、実質年率○%と表記しています。

    例えば、10万円実質年率18%で借りた場合の一ヶ月(30日間)にかかる金利手数料

    金利手数料10万円×0.18÷365日×30日=1,479円

    となります。

    ところで、カード会社はどうやって儲けているのか考えたことがありますか?

    カード会社はクレジットカード加盟店からの手数料と、クレジットカードの利用者がリボ払い分割払いをすることによって得られる金利手数料を主な収益としています。

    つまり、リボ払いや分割払いをする利用者が増えれば増えるほど、カード会社は儲かるのです。

    こういった理由から、カード会社はリボ払い分割払いといった支払い方法の利用を勧めてくるのです。

    リボ払いは危ないって本当?リボ払いとは

    リボ払いとはリボルビング払いのことで、利用金額・件数に関わらず毎月の支払金額が一定の金額で支払うことができるという、クレジットカードの便利な支払い方法のひとつです。

    最近では、各金融会社がリボ払い専用カードを多く取り揃え、年会費を安くしたり、ポイントが貯まりやすかったりするなどの特典を設けております。

    また、あとからリボ払いに変更できたり、毎月の支払金額を自分で設定できたりするリボ払いなど、様々なリボ払いができるようになりました。

    リボ払いの仕組みについて

    リボ払いするということは、借りたお金、または商品の代金を毎月分割で支払っていくことです。

    10万円の商品をリボ払いした場合のイメージ(元金方式の場合)
    ・10万円を月々1万円のリボ払いにすると
    →1万円×10回払い+金利手数料
    ・10万円を月々2万円のリボ払いにすると
    →2万円×5回払い+金利手数料
    この金利手数料が月々の返済金額に含まれているのか、いないのかで、同じリボ払いでも返済期間や支払総額が変わってきます。

    リボ払いには、月々の支払金額に金利手数料を含む元利方式と、支払金額とは別途、金利手数料を支払う元金方式があります。

    どちらかの方式を採用しているかはカード会社によって違います。

    例えば、実質年率15%10万円の商品を購入し、支払いは毎月1万円リボ払いにしたとします。その場合の一ヶ月にかかる金利手数料は、

    100,000円×0.15÷365日×30日1,232円
    元利方式で月々の支払金額1万円の場合は、その1万円の中に金利手数料が含まれております。つまり、

    10,000円-1,232円(金利手数料)8,768円
    毎月の支払金額1万円のうち返済に充てられるのは8,768円となり、1,232円は金利手数料となるのです。

    その一方、元金方式で月々の支払金額1万円の場合は、1万円+金利手数料となり、支払残高(元金)からきっちり1万円分が減ります。

    よって月々の支払金額は

    10,000円+1,232円(金利手数料)11,232円
    11,232円となるのです。

    元利方式では月々の返済の負担が小さいのですが、支払残高(元金)が減りにくいので、返済期間が長くなり、その分金利手数料を多く支払うことになります。

    元金方式は、月々の返済の負担が大きいですが、支払残高(元金)の減りが早く返済期間が短くなるのです。

    クレジットカードの支払い方法をリボ払いにする方は、お手持ちのクレジットカードがどちらの方式なのか一度確認してみてくださいね。

    さて、リボ払いも何回かに分けて後払いするのだから分割払いと同じではないか?と思う方がいらっしゃると思いますが、実ははっきりとした違いがあるのです。

    スポンサーリンク

    リボ払いと分割払いの違いについて

    リボ払い分割払いは仕組みがまったく違うんです!

    分割払い
    →決まった支払い回数に応じて支払う
    →毎月の返済額は変動
    リボ払い
    →返済回数は利用額で変動する
    →毎月の返済額は定額
    分割払いは、支払い回数を最初に指定するので、毎月の返済額は支払い回数に基づいて変動します。

    分割払いの回数を12回払いに設定すると毎月の返済額は変動しますが、1年後には支払いが修了することが分かるので、返済の見通しが立ちやすいメリットがあるのです。

    一方リボ払いは、毎月の支払金額は固定で、少額に抑えることができます。

    例えば、利用限度額が20万円で、毎月の支払金額を5,000円リボ払いに設定したとします。

    15万円の電気製品をリボ払いで購入すると月々の支払金額5,000円です。同じ月に追加で3万円の服を購入しても支払金額は5,000円でいいのです。

    このように返済金額が一定なので、家計管理がしやすいメリットがあります。

    分割払いに比べて、毎月の返済額を少額に設定できるリボ払いの方にメリットがありそうですが、ここにリボ払いの危険性が潜んでいるのです。

    リボ払いのデメリット1 高額な利息を支払う危険があります

    リボ払い分割払いと比べてどのくらい金利手数料を支払っているのでしょうか?

    支払い方法による金利手数料の負担額を比較してみよう

    リボ払い分割払いに比べてどのくらい金利手数料の負担があると思いますか?

    クレジットカードで30万円お買い物をした際、12回分割払いで返済した場合と、月々10,000円リボ払いで返済した場合で比較して考えてみましょう。

    ※シミュレーション結果は参考値です。
    ※リボ払いは元利金等返済方式を採用しています。

    分割払い
    リボ払い
    実質年率
    15% 15%
    支払金額
    第1回目
    27,924円
    第2回目以降
    27,000円
    毎月
    10,000円
    支払期間
    12回
    (12ヶ月)
    38回
    (38ヶ月)
    金利手数料
    24,924円 78,331円
    総支払金額
    324,924円 378,331円
    分割払いの場合は、少ない回数で支払いを終わらせようとするので、リボ払いと比べて月々の返済額が大きくなってしまいます。

    しかし、リボ払いよりも少ない回数で支払いを終らせることができ、金利手数料を含めた総支払い額も少なくて済んでいます。

    リボ払いは、利用すればするほど返済期間が長引く特徴があり、返済期間中、金利手数料を支払い続ける結果、金利手数料の金額が高額になってしまい、総支払金額も大きくなるのです。

    ではなぜ、リボ払いは返済期間が長引いてしまうのでしょうか?

    リボ払いのデメリット2 返済期間が長期化する危険があります

    リボ払いは、金利手数料の負担が大きいにも関わらず、毎月いくら使っても毎月の支払金額が一定のため、金利手数料の負担を感じにくくなる、つまり、借金している感覚が無くなってしまう可能性があるんです。

    そのため、貯金がないのに簡単に欲しい物が手に入ってしまう環境が出来上がってしまい、リボ払いでショッピングやキャッシングを続けることで支払残高が増え続け、返済期間が長期化してしまうのです。

    そして、リボ払いの金利手数料も返済期間を長引かせる原因のひとつです。

    銀行の定期預金の金利が1%を満たないこのご時勢に、リボ払い金利手数料年率15%はかなり高いですよね。

    たとえば、返済方式が元利金等だった場合、返済金額のうち15%金利手数料に取られるので支払残高である元金がなかなか減りません。

    良くも悪くも、月々の支払い額が少額であることが返済期間を長引かせてしまうのです。

    また、リボ払いでは、支払残高に応じて月々の支払金額を設定する仕組みになっているため、支払残高が減れば月々の支払金額も減ってしまう仕組みがあるんです。

    月々に支払う金額が減ると、返済の負担が小さくなってラッキーと思ってしまいそうですが、返済はだらだらと続き、金利手数料も支払い続けていることになっているのです。

    例えば、支払残高が20万円あり、毎月5,000円を支払っていて、頑張って支払い続けた結果、支払残高が10万円になったので、毎月の支払金額が2,000円に減額されたとします。

    減額に気が緩んだ方はさらに買い物を続けてしまって支払残高を増やしてしまうことになるかもしれませんし、支払残高を増やさないと決めた方も少額とはいえ返済を続けていくことになるのです。

    金銭感覚が鈍ってしまうことに加えて、リボ払いは、分割払いに比べて金利手数料が高く設定されていることが多いので、リボ払いのカラクリによっていつまで経っても支払残高である元金が減らず、終わりの見えない借金地獄へ落ちてしまう可能性があります。

    リボ払いの怖いところは、返済期間が長引いてしまう点と金銭感覚が鈍ってしまう点なのです。

    スポンサーリンク

    リボ払い地獄から抜け出すための3つの解決方法

    解決方法① 低金利のカードローンへ切り替えよう

    リボ払いをしていて、一向に減らない支払残高にうんざりしている方は、低金利のカードローンへ切り替えてみましょう。

    リボ払いの支払残高全額をカードローンで借入し、リボ払いを完済します。

    あとは、乗り換えたカードローンの支払いに集中し、計画的に返済していきましょう。

    カードローンは、高金利のリボ払いと比べて金利が低いので、返済期間が同じであっても支払い総額に差が出る可能性があります。

    解決方法② おまとめローンを利用してみよう

    複数のカード会社のクレジットカードをリボ払いにしていて、返済にお悩みの方は、おまとめローンで借金を一本化するのも悩みを解決させるひとつの手です。

    おまとめローンとは、数社の借金を完済するために、新たに低金利の1社から借り替えし、借金を一本化して返済の負担を減らすことを目的とした商品なのです。

    おまとめローンのメリット
  • 借金を一本化することで返済日が一日だけとなり管理がしやすい。
  • 返済の負担を減らすことができる。
  • 金利が下がるケースがある。
  • おまとめローンのデメリット
  • 月々の返済額が下がると元金の減りが遅くなる。
  • 返済期間が長くなると支払う利息の合計が高くなってしまう可能性がある。
  • ここでクレジットカードのリボ払いをまとめる場合に気をつけていただきたいことがあります。

    クレジットカードのショッピング枠はおまとめローンが利用できない場合があるのです。

    クレジットカードのショッピング枠は割賦販売法、キャッシング枠には貸金業法という法律がそれぞれに適用されています。

    おまとめローンは、貸金業法による借金の負担を軽減することを目的とした商品なので、適用している法律が違うショッピング枠での利用分はおまとめローンが使えないのです。

    では、クレジットカードのショッピング枠はおまとめできないの?となってしまいますが、解決策はあります。

    アイフルでは、クレジットカードのショッピングリボを対象にしたおまとめローンがあるんです。

    アイフルは、初めての方なら30日間無利息サービスがあり、申し込み方法が簡単です。

    誰にも知られずにカードの受け取りが可能なサービスもあるので初めての方でも安心して利用できます。

    →アイフルのおまとめローンを詳しく知りたい方はこちら

    →アイフルについて詳しく知りたい方はこちら

    解決方法③ 毎月の支払金額を増やして返済しよう

    ただちに一括返済するのは、なかなか難しいことですよね。

    そういう方は、月々の支払金額を増やして完済を目指しましょう。

    クレジットカードのリボ払いでは、利用者が毎月いくら返済していくのか、最初に選べるようになっている場合があります。

    利用する側としては、毎月の支払金額を抑えたい気持ちがあるので、一番金額が低いコースを選びがちですが、そこをあえて支払金額が多いコースにしてみましょう。

    毎月の支払金額を変更するだけで、支払い合計額や金利手数料の負担を最小限に抑えることが可能なのです。

    また、臨時収入が入ってきたときは、少額でも返済にまわして繰り上げ返済をするようにしましょう。

    繰り上げ返済をすればするほど支払残高である元金が減り、返済期間が短くなるので余分な利息を払わなくて済むのです。

    収入が少なくて支払金額を増やすことが難しい方は、アルバイトなどの副業で収入を増やしましょう。

    せっかくの休日に出かけるのはちょっと…という方でも、家に居ながら稼ぐことができる在宅ワークや、スマホがあればポイントサイトでお金を稼ぐことも出来るんです。

    空いた時間を存分に使って収入をアップし、リボ払いの支払金額を増額させましょう。

    →楽して稼ぐ方法を知りたい方はこちら

    リボ払いはデメリットばかりではありません!賢く便利に使ってみよう!

    ここまでの流れで、リボ払いがいかに怖いか、おススメできない支払方法であるかをご紹介してきましたが、リボ払いの仕組みを知った上で利用するとデメリットばかりではないのです。

    最近は、支払方法がリボ払いしかできないリボ払い専用カードが数多くあります。

    リボ払い専用カードは、通常のクレジットカードに比べてポイントの還元率が高かったり、様々な特典があったりして、サービスの充実ぶりに特徴があるのです。

    このリボ専用カードを使って、リボ払い専用カードならではのお得な特典だけを受けることができるんです。

    それは、リボ払い専用カードを利用しつつ金利手数料がかからない一括払いにすればいいのです。

    リボ払い専用カードなのに一括払いってどういうこととお思いになりますよね。

    リボ払い専用カードでは月々の利用限度額があらかじめ設定されており、その月の利用金額が限度額を超えると、限度を超えた金額分は翌月へ繰り越され自動的にリボ払いになり、限度額内の金額は、指定している口座から翌月一括で落ちるようにできる支払方法があるんです。

    ちなみに月の利用限度額の変更はカード会社へ連絡すると変更することが可能です。

    例えば利用限度額を50万円といった高額に設定します。

    すると、5万円使っても、10万円使っても、限度額50万円以内なので、翌月に支払金額5万円あるいは10万円金利手数料なしで銀行口座から一括で落ちるのです。

    つまり、月の利用金額が限度額内であれば、翌月の支払いは一括払いと同じ扱いになるので、金利手数料の負担が0円となり、特典だけを受け取ることができるというわけです。

    毎月一定の収入がある方、公共料金や生活費などをクレジットカード払いにしてる方にはかなりおススメの利用方法です。

    リボ払い専用カードでポイントをガンガンに獲得して、貯まったポイントをギフトカードに交換したり、欲しかった品物に交換したりするのもいいですよね。

    ただし、利用限度額をオーバーしてしまうと、オーバーしてしまった分はリボ払いになってしまい、金利手数料が発生するので気をつけてくださいね。

    またクレジットカードによっては、利用限度額が高額に設定できない場合や出来たとしても金利手数料が発生する場合もありますので、一度カード会社へ確認してみましょう。

    スポンサーリンク

    まとめ

    リボ払いをおススメできない理由をまとめますと、次の3点になります。

    ・ リボ払いは高額な利息を払うことになる
    ・ リボ払いは返済期間が長期化しやすい
    ・ リボ払いは金銭感覚が鈍ってしまう
    リボ払いに頼って生活をしていると、リボ払い地獄から抜け出せにくくなる可能性があります。

    クレジットカードの支払方法についてどうしようか悩み中の方は、自分の状況を考えた上で一括払い分割払いリボ払いを上手に使い分けてクレジットカードを利用しましょう。

    リボ払いをどうにかしたい方は、低金利のカードローンに借り替えしたり、毎月の支払額を増額したりして、リボ払いをしている借金を完済しましょう。

    リボ払い地獄に陥ってしまい、どうにもならない方は債務整理をおススメします。

    借金問題は早期解決が鍵です。思い切ってプロに任せましょう。

    本ページは2017年9月15日時点での情報です。施設・お店・記事内でご紹介している内容の最新情報については、必ず公式サイト等で、ご確認をお願いいたします。
    タイトルとURLをコピーしました