音読を取り入れた勉強って効果があるの?音読のメリットをご紹介します!
前回ご紹介した、「これで国語の成績が上がるかも!?目から鱗が落ちる学力アップ方法が話題に!!」という記事を読んで、友人が早速2人の子供たちに提案してみたそうです。
その結果、長女さんは興味を示したものの、長男くんはまったく興味を示さなかったそうです。
ちなみに国語の成績が上がったという内容のツイッターは以下の通りです。
『図書館で借りてきた本を読んで、俺に内容を説明して面白かったら、一冊に付き100円お小遣いにプラスする』というルールを作ってから、双子たちがじゃかすか本を読まようになり、二人共国語の成績がクラストップになった(四年生一学期)
— トクロンティヌス (@jyouhou_syusyu) September 16, 2019
この方法に食いついた友人の長女は、現在、本の要約でコツコツと小遣い稼ぎを実行中。
一方で、食いつかない理由を長男くんに聞いてみると、忙しいからそこまでして読書に時間を取られたくない、とのこと。
時間をかけずに、勉強の成績を上げる方法ってあるのでしょうか?
この方法に興味を示さない長男くんにぴったりな勉強法があるのか調べているうちに、勉強法のひとつとして、音読が注目されていたんです。
宿題として毎日出されている、あの「音読」が成績を上げる勉強法?
友人は今まで、宿題の音読を重要視していなかったようです。
そんな音読にかすかな救いの光を見出すべく、今回は「音読」についてご紹介したいと思います。
音読は諸説ありますので、数ある勉強法のひとつとして、参考にしてみてくださいね。
目次
音読って必要なの?みんなはどう思ってる?
宿題の項目に必ずあるのが音読です。
音読に関して、SNS上で話題になっているのでご紹介したいと思います。
❗️あるある❗️国語でみんなの前で音読するのがすごく地獄
— ?りゅうごんサブ垢? (@TIKTOK12000) 2019年9月16日
六年の二学期になって、国語が鍵だと実感してます
入試問題を解くようになり、そもそも問題文が長く難しくなり、知識そのものでなく文脈を理解した上での知識を問われるようになる
周りも勉強をし始める中、時間あたりの学習効率を考えると、言語能力の高い方が圧倒的有利
今更ながら少し音読を導入
— ありくいぺろすけ (@ajv2bwpWyoYdODx) September 9, 2019
高学年になって、成績に雲行きが怪しくなると、国語の大切さを実感するようですね。
小・中学校のテストは必ず教科書をもとにつくられる。だから、教科書を徹底的にマスターすればテストは怖くない。教科書はあらかじめテストの答が書いてある虎の巻なのだ。教科書マスターの第一歩は音読だ。特に、社会科と英語には効果抜群。理科と国語もいける。算数・数学にもそれなりの効果はある。
— 親野智可等 (@oyanochikara) August 5, 2019
最近、国語の授業で音読をする先生が少なくなっている気がする。
小学生の内はまず目と耳と口を使って、たくさん音読することが大事。慣れてスラスラ読めるから質の高い読解が可能になる。
英語だとたくさん音読するのに、同じ言語の国語で音読しなければ国語力は上がらない。— ともはる先生@放デイ×小学校教員 (@tomo_haruuu) July 13, 2019
工夫次第で音読も楽しくなりそう!
息子が国語の宿題の教科書音読に気乗りしないので、ラップ調で読んだら?って言ったら躍りながらめちゃめちゃ読み出した「みんな赤いのに一匹だけは からす貝よりも真っ黒!(hey you!) 泳ぐのはだれよりも早かった、名前はスイミー!(スイミー!)」
— コナタ エル (@elxkonata) July 8, 2019
昔から国語の授業の時の音読が好きで
主人公の感情とか風景とか想像しながら
読み進めていくのが好きだった
一人で声だして読んでるのも好きだけど
誰かに聞いてもらったりとかしてるのがなんだか好きなのね、だから私、読み聞かせとかしてみたい?✨— みなみ(まこみな) (@minanananana_37) June 24, 2019
音読の宿題は頭使わない意味がないというツイを見たけど、音読の効用はすごいですよ。体にしみとおることばのリズムは一生もの。国語に限らず例えば英語で音読しないなんてあり得ない。大学院の入試でも、古文を音読してもらうところがあるというくらいで、文章を読んで解っているのかは音読に出る。
— あかね (@akane0968) September 23, 2019
新小4の春講で国語の授業を担当しているのだけど、やっぱり初見の文章をスムーズに音読できるかどうかで学力のベースが見えてくるんですよね。保護者の皆様、家庭学習でも音読を遊び感覚で取り入れてみてください。
— ちくしん今井の呟き (@chikushin2) March 30, 2019
「他者を納得させるだけの根拠に基づく説明」「解釈の違いを生まない精緻な文章」
社会に生きる上であらゆる場面で求められる『国語力』の重要性に関わらず、「成果が見えにくい」といった理由で軽視されがちな国語。
漢字の書き写し、教科書の音読といったことから論理的思考力は養われていくよ。— 真乃宮@いつか君の盾となろう (@manomiya37) March 23, 2019
「音読」に対して、様々な意見や思いがありますね。
学校の授業や宿題で行う「音読」って何のためにあるのでしょうか?
実は、勉強において「音読」をする理由はちゃんとあるんです。
では、次に「音読」をすると勉強にどんなメリットがあるのかご紹介したい思います。
音読すると勉強にどんなメリットがあるの?
メリット①音読で勉強モードに切り替わる
勉強を始める前に音読から始めると、勉強モードに突入できるエンジンをかけることができるんです。
勉強のやり始めは、強い意志がないと、なかなかやる気がでないものです。
スポーツでも、いきなり試合やハードな練習を始めることはせず、事前に必ずウィーミングアップをします。
勉強もスポーツと一緒で、音読は脳のウォーミングアップなのです。
音読することで、目で見た文章を脳で処理し、言葉にして口から発します。
その音声は情報となって耳から入り、また脳へ入り処理されます。
この一連の流れは脳への刺激となり、脳を目覚めさせることになります。
つまり、音読で脳を刺激して、徐々に勉強脳に変えていくのです。
音読は、勉強のやる気を引き出してくれる効果があるんですよ。
メリット②音読は記憶力アップにつながる
音読には、記憶に残りやすい効果があるんです。
声を出さずに読む黙読がありますが、黙読よりも音読の方が長期記憶に残りやすいと言われています。
黙読は、目で文章を追うだけで、頭に内容が入らず、上の空になる場合があります。
その点音読は、文字を理解して声を出すという動作を行っているので上の空になることはありません。
また、黙読に比べて、目や耳から得られる情報量が多く、脳の部位をたくさん使っているため、記憶に残りやすいと言われているんです。
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★医学的根拠のある脳科学的勉強法●その7●
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「音読」は、黙読よりも記憶が定着するの。黙読は後頭葉だけ使い、音読は後頭葉・側頭葉・前頭葉も使うから。左脳は言語として覚え、右脳は音感として覚えるの。もし試験の時に左脳が忘れても、記憶力の良い「右脳」が覚えてるわ。#勉強法 #福井一成— fukuda_mayuko_mamayu (@FMamayu) April 30, 2019
医学博士の福井一成さんは、音読するときに耳栓を勧めています。
福井さんによると、耳栓をした状態で、文章を指でなぞりながら音読すると、骨伝導で声が頭の中で大きく響くため、集中力がアップするのだそうです。
?記憶力を伸ばす暗記のコツ
?五感を駆使する
脳には、視覚聴覚味覚嗅覚触覚という五感から働きかけることで、記憶が定着しやすくなる。?覚えたら寝る
記憶の定着は実は寝ている時に行われる。?耳栓しながら音読
耳栓をしてささやくことで、普段とは違った自分の声が刺激となり脳に伝わる pic.twitter.com/BRMZoAf0nW— とある人 (@9pjokZlpfVi0L9C) November 20, 2018
最近知った記憶術で、耳を塞いだり耳栓したりした状態で音読すると自分の声が聞こえて記憶しやすくなるっての試しているんだけど、想像以上の威力がある。子供の頃にこれ知っていたらどれだけ知識量を高められたか、、悔やまれる。
— なお (@wwwwwnao) August 13, 2018
メリット③音読は場所を選ばない
音読は机がある勉強部屋に移動する必要なく、どこででもできる手軽さがあります。
キッチンの近くに子供を呼んで音読をさせれば、お母さんは食事の準備をしながら音読に付き合ってあげることができますよね。
場所を選ばないからといって、塾の自習室やカフェなどで音読して、周りに迷惑をかけないようにしましょう。
音読を取り入れた勉強のやり方とは
音読を上手に取り入れれば、いつもの勉強にさらなる効果を得られる可能性があるのでご紹介します。
音読と運動を組み合わせて情報をインプットする
音読には記憶を定着させる効果があることから、暗記の際は音読することをおすすめします。
部屋で勉強していると、単調になりがちで、音読も身に入らず、はかどらなくなるかもしれません。
そんな場合は、場所を変えてみましょう。
ある専門家は、歩き回りながら暗記することをおすすめしています。
身体を動かすことによって脳が活性化し、記憶のメカニズムに関わる神経物質の分泌を促します。
その結果、記憶力がアップする効果が得られるというわけなんです。
場所を選ばない音読はぴったりですね。
なので、暗記するときは、脳にどんどん刺激を送るべくウロウロしながら、音読してくださいね。
音読を録音する聴覚記憶法
聴覚記憶法とは、耳で聞いて覚える勉強法です。
文字を読んで情報を得るより、音を聞いて情報を得た方が理解しやすいタイプの方におすすめな勉強法とされているんです。
聴覚記憶法のやり方は以下の通りです。
- 教科書などを音読するとき、自分で音読した声を録音する
- 録音した音を繰り返し聞く
音声教材や自分で音読した声を録音したものを、何度も繰り返して聞くという方法です。
録音の音源を聞いていると、左脳は「言語」として記憶しようとするのに対して、右脳は聞こえたままの「音」として記憶するのだそうです。
左脳で思いだせなくても、右脳が覚えている「音」を利用して、言葉を思い出すというものなんです。
なので、暗記したいことを音読して録音し、何度も聞いて、「音」として覚えてしまいましょう。
この方法であれば、通学時や犬の散歩など、隙間時間をうまく利用して勉強できそうですね。
まとめ
今回は、音読についてご紹介しました。
音読は、勉強の成績を上げるためにはかかせないプロセスなんですね。
最初はお子様にやらせるのではなく、まずは親の方がやってみせるのもひとつの手です。
親が楽しそうにやっていると、子供は音読に対してイメージがよくなり、取り掛かりやすくなるのではないでしょうか?
子供を誘って一緒に音読をやってみることをおすすめします。
親子で過ごす時間も増えれば、一石二鳥ですね。
あなたも義務教育の中で、「国語の音読」をやらされた経験があるはずだ。だが、大人になってから本の音読をしたことがあるだろうか?実は、改めて読書の際に音読をしてみると、黙読とはまた違った”感覚”を味わうことができる。強制的にやらされる音読は苦痛だが、自主的に音読をすると結構ハマるぞ!
— 速読の習得法Bot (@ttomodati678) September 23, 2019
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ぜひ参考にしてみてくださいね。